JX日鉱日石鉱業、先端素材企業への変革を強化すると発表
Jun 01, 2023
[東京 6日 ロイター] - エネオスホールディングス傘下のJX金属は、生産能力を増強することで鉱山・製錬会社から先端素材サプライヤーへの変革を強化すると、林洋一社長が火曜日に述べた。
JXは今月、チリのカセロネス銅鉱山の過半数株式をルンディン・マイニング・コーポレーションに売却する予定で、スマートフォンや自動車、通信インフラに使われる電子材料に重点を移している。
林氏は記者会見で「需要の高まりに応えるため、今後3年間で半導体材料や圧延銅箔などの成長分野に積極的に投資する」と述べた。
一方、非鉄会社はリストラによって主力の鉱山・製錬・精製部門の収益性を改善することを目指しているが、実際の措置はまだ整理されていないと同氏は述べた。
JXは長期ビジョンの下、2040年に目標営業利益2500億円(18億ドル)の80%を先端材料から生み出す計画で、これは過去3年間の平均年間利益1020億円の約40%から増加する。 。
林氏は、2040年までに新たな銅プロジェクトに投資する可能性について問われ、「新たな銅鉱山を開発するかどうかはまだ決まっていない」と述べた。
同社の計画は先端材料の生産に必要な金属を確保することであり、タンタルやチタンなどのレアメタルへの投資を検討していると林氏は述べた。
その親会社である日本最大の石油精製会社であるエネオスは先月、計画はまだ最終決定されていないものの、JXを上場する準備を進めていると発表した。
林氏は「意思決定の迅速化と先端材料の研究開発の加速につながるため、できるだけ早く上場したい」と述べた。
(1ドル=139.5500円) (取材:大林由香、編集:David Evans)
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